年が明けましたね。おめでとうございます。

どうでも良いけれど、
「新年あけましておめでとうございます」は正しい日本語ではないようです。
明けるのは年なので、意味がダブってしまうようから、とのこと。
頭の頭痛が激しく激痛。のような間違い。と言われてもいまいちピンときませんが、
豚肉いためと豚汁で豚がダブってしまった、という状況を想像すれば、その恐ろしさが実感できるかもしれません。

ちなみに、うちの独身寮の夕飯では、キーマカレーの副菜にメンチカツが出ます。

しかし、そもそも「あけましておめでとうございます」とは何なのか。
日本語としてあまりにも不自然だから、口に出すのが憚られてしまうのです。ここ5年くらい使っていない。

機械的に読み下せば、多分正しいんです。

明け(動詞) / まし(助動詞・丁寧語:連体形) / て(助詞・確定の順接) / おめでとうございます。
なので、文法的には合っているはず。
何が違和感なのかはよく分かりませんが、

・年が明けると何がめでたいのかが明示されていない。
・そもそも、何が明けたのかが明示されていない。
この2点の説明不足が違和感を違和感たらしめているのでしょうか。
年明けはめでたくないよ。
1月の1週から、いきなり予算編成! 緊急対策! 社長襲来! 黒豆作りすぎた! かまぼこ食べきれない!
と、数多くの問題で全員の目が血走っているのです。怖いよ。
ちなみに、だて巻きは1日目で無くなりました。

何が明けたのかも分からないよ。
この言い方だったら、夜が明けるたびに「あけましておめでとうございます!」が許されることになるぞ。
古来より日本人は、夜明けを新しい物事の始まりと捉えてきたのだ。
新しい朝が来た、希望の朝だよ。
年明けだけが特別なわけじゃない。
だから、朝、誰か人に会ったら、「あけましておめでとうございます!」と無差別なテロ。
良いのかそれで。通報しないでいてくれるのか。

ここまで言っても分からない人のために。
この違和感をもっと可視化します。
「あけ / まし / て / おめでとうございます」の構造をそのまま、単語を入れ替えてみましょう。

・ゲスを極め / まし / て / 卒論を書きます。
結局書いてなくて違和感。

・制服を盗み / まし / て / 逮捕されます。
この人の他のどのネタよりも、ニュース速報が面白かったので違和感。

・ちょちょっと / まっ / て / お兄さん、ラッスンゴレライって何ですの
けっきょく一度もテレビで見たことがなくて違和感。

・抱きしめたい 溢れるほどに 君への思いが こみ / あげ / て / く
どんな時も 君と肩を並べて 歩いてゆける wow wow......

やはり違和感がすごいですね。
もちろん、最後のだけは60歳を超えていて、ミスチルもよく知らないから盗作はしていないのでセーフです。

以上のことから、
私が、今年は年賀状を出す出す言いながらまだ一通も出していないことは自然なことなのです。
日本語としておかしいからね。仕方ないね。
あと360日くらい寝かせたら多分違和感も無くなるからね。
仕方ないね。


今日の曲 - ELLEGARDEN「New year's day」