私は犬派かネコ派かと言われれば圧倒的にネコ派なのですが、
犬に関して唯一気に入らないのは「ワンちゃん」という呼び方なんです。
ワンちゃんネコちゃんとか言われた日にはもう。

だって、 冷静に考えてみてほしいんです。
ワンちゃんと来たら、それに対応する呼び名はニャンちゃんではないか。
ニャンちゃんなんて普通は言いません。

のみならず、犬以外の他の動物がそんな呼び方をされているところを見たことがありません。
象は「ぞうさん」であり、パオーンちゃんではない。
馬は「ウマさん」であり、ヒヒーンちゃんではない。
チョコボールの奴は「キョロちゃん」であり、クエちゃんではない。おいしそうになってしまう。

また、ワンちゃん方式で行くならば、名前の発声が極めて難しい例まで出てしまいます。
ピーッちゃん⇒ ヒヨドリ
ピョーッちゃん⇒ ウミドリ
ピェーッちゃん⇒ タカ
ピーピピピちゃん⇒ ライチョウ
ピッピッピッちゃん⇒ ヒバリ
ピッ、ピッ、ピッちゃん⇒ レジ係のおばさん
ピピピピピピちゃん⇒ レジ係のおばさん(十年目)
ピッピッ……ピッ…………あの、すいませんこれいくらか調べてきますちゃん⇒ レジ係の女子高生(研修中)
 
また、こういう例さえあります。
コケコッコーちゃん⇒ ニワトリ(日本人)
クックドゥードゥルドゥーちゃん⇒ ニワトリ(アメリカ人)
クカレクーちゃん⇒ ニワトリ(ロシア人)
ココリコちゃん⇒ ニワトリ(イタリア)
コッキョクウクウコーコー⇒ ニワトリ(韓国人)
そう。人種によって名前が変わってしまうのです。
ヒト目ヒト科日本人、みたいな。
何と恐ろしい差別意識。

さらに恐ろしいことには、
別の者たちが同じ名前になってしまうことさえあるのです。
セル⇒ ブルアアァァァちゃん
ビクトリーム⇒ ブルアアァァァちゃん
織田信長⇒ ブルアアァァァちゃん
アナゴさん⇒ フグ田くんブルアアァァァちゃん
これは誰かの呪いでしょう。


以上のことから、「ワンちゃん」という呼び方はやめたほうがよいことが分かりました。
これからは、犬だけを差別するのはやめて、「お犬様」と呼ぶようにするのが良いと思います。



今日の曲 - スピッツ「名前をつけてやる」