2014年12月

♯黒サンタの話

昨日の記事では、ダークサイドに身を落としてしまった黒サンタについて触れましたが、
黒サンタは悪い子に石炭の塊をあげるという伝説があります。
一般に石炭は、いらないプレゼントの代表格とされていますが、現実を見ると意外にそうでもないようです。
石油に駆逐され、世界のエネルギー供給トレンドにおいて以前ほどの存在感を見せるには至りませんが、
2011年の福島ショック以降、世界には原子力を忌避する流れが出来はじめています。
その潮流の中で、原子力の穴を補完する代替エネルギーとして、石炭は再びスターダムへ登りはじめているのです。

現在、石炭の価格は$136 /1tです。
仮に「石炭の塊」が1kgだとするならば、悪い子が1000人集まれば、そこには黒サンタから$136の特別ボーナスがもたらされるということになります。

ならば、例えば日本人がみんな悪い子になれば、
黒サンタは日本に$1,920,000の国富を提供してくれるということです。
これはおいしいだろ。
悪い子を大量に雇い入れて、そしてサンタから大量の石炭をもらう。
これはひとつのビジネスになるのではないでしょうか。

そして石炭の消費量は再び上昇し、供給エネルギーNo.1の座に返り咲くのです。
石炭発電は世界中の空に大量の粉じんを撒き散らし、辺りを黒く染めます。
そして、通常のサンタは黒サンタへと染まっていく。
増えていく黒サンタが、
増えていく悪い子への対応をより迅速なものにする。
これが経済資本の回転(T.O.C.)です。経済は回りながら、雪だるまのように膨らんでいきます。

しかし、ここでひとつの疑問が生じます。
黒サンタが石炭をくれるのは分かった。
じゃあ、その購入費用はどこから出ているのか?

そのヒントは、昨日の記事で触れた黒サンタが握っています。

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ダークサイドに落ちてしまった黒サンタ。
彼の元々の所属球団は広島です。スポンサーはマツダ自動車。
自動車業界。
そう。どこよりも多くのガソリン、すなわち石油を必要とする業界です。

つまり、
マツダは、石炭を大量に供給する黒サンタに投資することで石炭を供給過多とし、
DS曲線の移動に伴い石炭の価値を暴落させることで同種のエネルギー源である石油の供給をだぶつかせ、
本来はパレート最適化していた石油の値段まで下げることで車の維持にかかる変動費を安く抑えることを企図し、
その帰結として車の需要を高めるというブーメラン効果を狙ったある種のメセナだったんだーっ!

(な、なんだってー?)


たまに牛や豚のモツを入れていくという罠もあるようですが、
それはそれで、好きな人にはたまらないかもしれませんね。



今日の曲 - 「Santa Claus is Coming to Town

世の中には、黒サンタという奴がいます。

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こんな奴。

どういう経緯でそうなったのかは分かりませんが、多分、酷い扱いを受けたサンタがダークサイドに落ちたりしたのでしょう。
今日は、日本にいる黒サンタを見てみましょう。

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昨日の記事でも書きましたが、
広島ではサンタが大群を成しています。

その中に、大竹というピッチャーがいました。
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サンタのうちの一人である大竹は、10年近く広島のために働いてきました。
しかしある日、彼は、見てはいけないものをみてしまったのです。

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巨人では数千万円をもらっていた選手、福井。彼の年俸は、広島に来た結果、1,000円へと劇的な変化を遂げます。
1000円て。マックでとんかつバーガーセットにチキンナゲット付けたら終わるやん。ベーコンポテトパイ付けられないやん。
そして彼は、殺意の波動に目覚めてしまったのです。

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黒サンタへの変貌。
見てくださいこの笑顔を。
余程、広島で抑圧されていたのでしょう。
彼はダークサイドに身を落とすことで、二倍の年俸を手にいれました。

サンタと黒サンタの間には、ベーコンポテトパイ一個程の違いしかないのです。
正義も悪も紙一重。
混迷する現代社会、自分を貫くのはとても難しいですね。

メリークリスマス。


今日の曲 -槇原敬之「冬がはじまるよ

♯サンタは実在するのか?

クリスマスになると必ず物議を醸すのが、
「サンタは本当にいるのか?」という議論です。
政治的な熱を失ってしまった日本を、なお二分し続けるイデオロギー。
きのこたけのこ戦争なんてこれに比べれば小さい小さい。

もちろんサンタはいますよ。
「サンタなんていない派」だって、サンタに袖の下をもらえば簡単に寝返るに決まっているのだ。その程度の浅はかな派閥なのさ。
ということで今日は、サンタクロースの姿を実際にお見せすることで、サンタは実在するということを証明してみせましょう。


実際には、サンタの姿なんて私も見たことがありません。
wikipediaによると、「赤と白の服を着た人物」らしいので、その情報をもとに探すことにしましょう。

赤と白の服を着た人物。
とは言っても、もちろんこいつはサンタじゃありません。

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手に持ってるものはプレゼントではなくて商品です。
このサンタはプレゼントを数百万人分用意していますが、その分の対価を要求するというなまぐさサンタです。
金でなんでも解決するなんて、免罪符の時代からキリスト教は何も変わっていないのでしょうか。



そして。
そんななまぐさサンタがあふれる街角に、
サンタはいました。
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赤と白の服! 背中に背負った荷物!
彼こそがサンタさん!
トナカイになど乗らず、自分の足で立つその心意気。
その心こそがサンタなのではないでしょうか。

なお、現在は塔の中に幽閉されているようです。


このサンタは大阪在住ですが、じつは東京にもサンタはいます。
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大阪のサンタは縦縞ですが、東京のサンタは横縞。これは阪神タイガースと何か関係があるのでしょうか。
それはそれとして。彼が東京代表のサンタクロースです。
このサンタクロースは、全世界の子供たちに分かりやすくしようと、家を分かりやすい色にマーキングしています。
しかし、その視認性ゆえ、近所とのトラブルが絶えないようです

サンタクロースにはサンタクロースの正義がある。
近隣住民には近隣住民の守るべき生活がある。
その二律背反の中で現代社会は回っているのです。昔のように、ヒーローは単純な正義ではないのだ。



最後に広島の様子です。

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サンタクロースがいっぱい! 見渡す限りサンタ! サンタ!

そう。広島には熱狂的なサンタクロースがいっぱいいます。
カープ女子」という、サンタコスチュームを一年じゅう来ている女の人さえいるようです。

サンタの本場は、もはやフィンランドではなくて広島なのかもしれません。

なお、このサンタはプレゼントをもらうほうではなくて、
要求するほうです。

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以上、日本には数多くのサンタがいることが分かりました。
サンタは実在します。
そして、サンタは様々な事情を抱えていることも分かりましたね。
サンタにプレゼントを要求するのも良いけれど、その苦労も労ってみてはどうでしょうか。



今日の曲 - 松任谷由美「恋人がサンタクロース

 ♯クリスマスの代表曲

クリスマスに関して、私には分からないことがあります。

何故、日本では「ラストクリスマス」がクリスマスの代表曲扱いされるのか。

 去年のクリスマス、君に僕の心をあげたんだ。
 でも、すぐにポイだ。
 今年は泣かないように、心は特別な誰かにあげてやる。


なんという後ろ向きな歌詞。
日本人の本質は引きずることなのか。こんな後ろ向きな歌詞に共感してしまうのか。
フラれてもなお、
君が振り向くまで貢ぐのをやめないッ!

そう、サンタは実在するのです。
いつまでも貢ぎ続けるあなたがいちばんのサンタさ!


それはそれとして。
やはり、日本におけるラストクリスマスの持ち上げられ方は異常すぎます。
もっと良いクリスマスソングなんていろいろあるのに。
例えば、私がいちばん好きなのは稲垣潤一の「クリスマスキャロルの頃には」ですが、あんな名曲もラストクリスマスの前では地味曲扱い。
これには、実は裏があるのです。今日はそのことについて。
もしかしたら日本の闇に触れてしまうかもしれません。


 ♯音楽業界の闇

何故、稲垣潤一の曲は売れないのか。
よくよく考えてみてください。稲垣と聞いたら何を思い浮かべたか。
そう。もちろんこの人ですね。

無題

何故か、大きな力によってネットから削除されてしまいます。
ですので、仮に吾郎さんと名付けておきましょう。
もし、「クリスマスキャロルの頃には」が500万枚売れたらどうなるか。
吾郎ファンが「稲垣」と検索するたびに、
もしかして: 潤一
となってしまうではないか。

稲垣潤一……そうか!そういうのもあるのか!
となってしまうじゃないか。

そんなのジャニーさんぶち切れですよ。
稲垣を検索するときにはね 誰にも邪魔されず
自由で なんというか救われてなきゃダメなんだ

とか言いながら店主に関節技極めはじめるだろ。
いや店主って誰だよ。
そしてそいつは吾郎じゃなくて五郎だ。

まぁそういう理由で稲垣潤一は発禁処分。


同じような理由で、様々な曲が謎の力により消し飛んでいくのです。

○山下達郎「クリスマス・イブ
→山下といえば、(自己規制)智久さんじゃないか。
 「きっと君は来ない」とか、なんで来ないんだよ。携帯取られたからかよ。
 もうその話は検察に書類を送付されて終わったはずだろ!!!
→発禁処分。

○マライア・キャリー「All I Want for christmas is you
→キャリー? きゃりーって誰だよぱみゅぱみゅかよ。
 そんな奴知らないけど深瀬っていう誰かと付き合ってるらしいよ。
 ニュースで見たよ、ってNEWS! 誰が手越だよ!
 なんできゃりーの話をしてたのに手越の話になってるの!!!
 手越の話は終わり! tegoshi no owari!!!
→発禁処分。

○B'z「いつかのメリークリスマス
→B'zの曲といえばあれだよね。Xファイルの曲。名前なんだっけ。
 いらない何も、捨ててしまおう、君を探し彷徨うMy soulってやつ。
 ……ん?何だその歌詞。もしかしてツヨポンをディスってるの?
 シンゴーシンゴーと彷徨うmy soulっておい!
 全部捨てたわけじゃないから! 上は来てたから! それ誤表記だから!!!
→発禁処分。


このように、様々な曲が某ジャニーさんの怒りに触れ、
そしてひっそりと姿を消していきました。
その結果、残ったクリスマスソングはラストクリスマスだけとなってしまったのです。

これが、日本でラストクリスマスが持て囃される理由だったのです!!!



今日の曲 - WHAM!「Last Christmas

♯クリスマスについてのデータ

クリスマスですよ。
今年は諸般の事情により、あまりイルミネーションを見ていません。
今日行った丸の内と六本木で終わりかな。
丸の内は暖かく落ち着きのある、大人のイルミネーション。
六本木は前進するエネルギーを持つ、刺激的なイルミネーション。
お台場はもう少し若々しさを感じる爽やかなイルミネーション。
そんな違いがあるのですが、そんなことはどうでも良いです。そういうのは跳梁跋扈するリア充に任せておけばよいのだ。

クリスマスには毎年つけているデータがあります。
イルミネーションスポットのカップル率を測定するというものです。
これは、2分間ベンチに座り、目視で通行人の人数及びその中のカップル数を測定するという方式により算出されます。

今までのデータは以下の通り。

2007年:東京ミッドタウン 91.6%(206 / 225)
2008年:お台場 82.4%(164 / 199)
2009年:東京ミッドタウン 88.2%(210 / 238)
2010年:横浜赤レンガ倉庫 97.1%(168 / 173)
2011年:恵比寿ガーデンプレイス 54.5%(78 / 143)
2012年:新宿サザンテラス 92.3%(144 / 156)
2013年:丸の内仲通り 70.2%(158 / 225)

そして最新データはこれ。
2014年:東京ミッドタウン 88.5%(138 / 156)

ここから導き出される答えは一つ。
イルミネーションスポットにカップル以外で行くととても目立つ。
「えーマジ10%? 10%が許されるのは小学生までだよねー」とかなります。怖いな。
しかも10%は本当の意味で10%ではない。
その10%の中には男女4人グループとかも含まれている。えーマジリア充。

リア充とは、
その両足で立つべき地面を得ながら、それでもなお空へ手を伸ばす者のことなのだ。
そんな者たちと拳を交える勇気はあるか。

私はありません。

とりあえず、カップル以外でイルミネーションが見たかったらガーデンプレイスが良いです。
なんかビール飲みに来てるサラリーマンとか居るので、溶け込めます。
恵比寿は優しいな。
それに引き替え、この六本木の怖さ。
やはり関東連合が仕切ってる街だけありますね。


なお。同様の測定を、
茨城県民を引き寄せる伝説のショッピングモール「イーアスつくば」にて行いました。そちらの結果を最後にお伝えしましょう。

○2010年
通行人に対するカップルの割合: 33.3%(34 / 102)
通行人に対するジャージの割合: 13.7%(14 / 102)

○2014年
通行人に対するカップルの割合: 28.6%(12 / 42)
通行人に対するジャージの割合: 16.7%(7 / 42)

突っ込みどころが多すぎて、ツッコミが間に合いません。

・茨城にはクリスマスの文化がまだ入ってきてないのか。
・ジャージ多すぎだろ。
・そもそも冬にジャージって、茨城県民寒さに強すぎだろ。
・イーアスさびれ過ぎだろ。

さあ好きなのを選ぶんだ。


今日の曲 - Mariah Carey「All I Want For Christmas Is You

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