また無限に書けそうな雲行きになってきたので、そろそろ一旦打ち止めにしましょうか。
最初に決めた方向を見失ってしまったので、もう一度、act.1を見返してみましょう。
人を集めるブログの条件。
(1)まとめブログ
(2)ペットor自分の子供
(3)感動エピソード
(4)女性をターゲットにする
そう。つまり、
動物がたくさん出て来て、
なんか良い話で、
女性の共感を得ることが出来れば良いわけですね。
なるほど。
私は、そういう話を知っています。
桃太郎です。
各キャラの過去を掘り下げればなんか良い話になるだろう。
その辺りは、適当に捏造したり、まとめブログ的にどこかからパクってきたりで良い。
試しに書いてみましょう。
タイトルも、例によって最近の流行に乗れば良いわけですよ。
『俺のきび団子がこんなに美味しいわけがない』
昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へ柴刈りに、
おばあさんは川へ洗濯に行きました。
おばあさんが川で洗濯をしていると、上流から大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこと流れてきました。
これは良いお土産になるわ。
そう思ったおばあさんは、桃を拾うと、家に持って帰り、おじいさんと一緒に割りました。
すると、桃の中からダイヤモンドの指輪が出てきました。
「これは……HERMESの指輪」
「あぁ、僕が上流から流したんだ」
「もしかして覚えててくれたの……?」
「そう、今日は君と僕との50回目の結婚記念日だ」
「こんな物なんていらないのに、私にはあなたがいるだけで、それでいい」
「僕の、君への感謝は胸いっぱいに満ちていて、ほんの一滴だけこぼれちゃったんだ。太平洋の中のほんの一滴。こんな小さい物で良ければあげるよ」
この記事は、HERMESの提供でお送りしております。
桃の中には、ついでのように桃太郎もいました。
桃太郎は都に現れる鬼を倒すため、日夜、おじいさん・おばあさんと修行に明け暮れていました。
そしてついに、出発の日がやってきました。
しかし、まだまだ鬼たちの力には遠く及びません。
「こんなんじゃ鬼たちには勝てねぇ……」
そんな桃太郎に、おばあさんが問いかけます。
「試練を受けるか? ただし、試練を受けるなら、私を殺せるか?」
桃太郎は迷った末に言います。「できねえよ」
「合格!」おばあさんは言います。
自分が強くなるために師匠を殺そうって結論出すやつにあたしが奥義継承すると思うかい?
かといって、悩みもしないでやれませんってな毒気のない奴も同じ位嫌いだがね。
「霊光玉」
おばあさんの手に光の球が表れます。
それはおばあさんの霊力の全てです。この奥義を渡すことで、おばあさんはすべての霊力を失うのです。
「受け取るがいい、私の霊光玉(きび団子)を!」
そのようにして、桃太郎はきび団子を手に入れました。
桃太郎が霊光玉を腰に下げて旅をしていると、
道中で老犬に出会いました。ひどくふさぎこんでいます。
「どうしたんですか?」桃太郎は声を掛けました。
「昔好きだったきび団子が食べたくて故郷に戻ってきたんだが、ここにあったきび団子屋はもうとっくにつぶれてしまったんだ。代わりにスーパーで買ってみたが、とんでもなくまずい」
「そうですか、それでは、この辺りで一番大きなデパートへ行ってみましょう」
「これがうちの最高級品だよ!」と店員が出してきたきび団子を食べてみますが、老犬は悲しげな顔で首を振ります。
「ダメだね、このきび団子は出来損ないだ、食べられないよ。」桃太郎は言います。
「何だと! 営業妨害で訴えてやる!」
「本当に美味しいきび団子が食べたかったら、一週間後にここに来てください」
(一週間後)
「さぁ、おいしいきび団子とやらを食べさせてもらおう!」
「あなたの店のきび団子は添加物のかたまりだよ、俺の持ってるこれが本物」
桃太郎は腰に下げた霊光玉を店主と犬に手渡します。「これが、混じり気なしの霊光波動拳だ」
「(一週間待った意味は何だったんだろう)これだ! この味! 口の中でシャッキリポンと踊る!」
「ぐぬぬ」
「本物の霊光波動拳は、添加物を入れなくても練るだけで粘りが出るんだ」
「シネマキ草の種とか薔薇とかを使ってるやつは二流ってことですね!」
そいつは読者投票でいつも一位だからDisれません。
こうして、桃太郎は犬をお供にしました。
オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな……この果てしなく長い鬼が島への道をよ……
未完。
(打ち切りEND)