家の近くのスーパーで見た光景。

2015-01-17-17-53-50


2015-01-17-17-54-12

その入浴剤新しいな。
おかゆ味、白身魚とポテトのクリーム煮味、鮭の海鮮中華がゆ味っていうのもあります。
入浴剤は甘い香りがするパターンが多いのに、レアでとても良いです。

なんて騙されるとでも思ったか!
これは、どうせあれなんだ。この入浴剤を使ったら、
親方みたいのが出て来て客のほうがおいしくいただかれちゃうパターンなんだ。
まぐろの炊き込みご飯とかにされちゃうんだ。
うおぉン、俺は人間火力発電所だ! とか言いながら親方に食べられちゃうんだ。



「どうも腹が空いた。さっきから横っ腹が痛くてたまらないんだ。
俺がちょっとメシを入れていく店ってもうないのか?」
その時ふとうしろを見ますと、立派な一軒いっけんの西洋造りの家がありました。
そして玄関げんかんには
RESTAURANT
西洋料理店
WILDCAT HOUSE
山猫軒
という札がでていました。
「はいろうじゃないか。腹もペコちゃんだし、夜食でも食って一息つくか」

扉には赤い字で、
「お客さまがた、ここでかみをきちんとして、それからはきもののどろを落してください。」
と書いてありました。
がーんだな……出鼻をくじかれた。

「どうか帽子ぼうし外套がいとうと靴をおとり下さい。」
焦るんじゃない、俺は腹が減っているだけなんだ。

「ネクタイピン、カフスボタン、眼鏡めがね財布さいふ、その他金物類、
 ことにとがったものは、みんなここに置いてください」
絶対大盛りで食おう。

「壺のなかのクリームを顔や手足にすっかり塗ってください。」
あるんだよな……こんな余計なことする店。

「いろいろ注文が多くてうるさかったでしょう。お気の毒でした。
 もうこれだけです。どうかからだ中に、壺の中の塩をたくさん
 よくもみ込んでください。」
あーあ、ちょっと店を間違ったかな。

「いや、わざわざご苦労です。
 大へん結構にできました。
 さあさあおなかにおはいりください。」
と書いてありました。おまけにかぎ穴からはきょろきょろ二つの青い眼玉めだまがこっちをのぞいています。
モノを食べるときにはね、誰にも邪魔されず、自由で、
何というか救われてなきゃダメなんだ。
独りで静かで豊かで……

「ぐわああぁ痛い、痛いィ!」
室はけむりのように消え、草の中に立っていました。

仕方がない、外に出て食べるか。
ジェットのせいで歯車がずれたか……



今日の曲 - moumoon「Bon Appetit