前回の記事に引き続き、JIMTOFの話です。
世の中には、世界3大工作機械見本市というものがあります。
日本のJIMTOF(Japan International Machine TOol Festival)、
アメリカのIMTS(International Manufacturing Technology Show)、
欧州のEMO。
EMOが何の略なのかは分かりませんが、Europe Machine tOol festivalとかでしょうか。
なんで、どいつもこいつもtoolのoを特別扱いするのだろう。oが何かのコネを持ってるとしか思えない。電通関係者とかテレビ局の社長の息子とか、野村監督の息子とかそういった何かか。
それはそれとして、
この3つの見本市には、開催国の特色が色濃く出ています。
技術屋さんがいっぱい来て、新技術のお披露目会的なJIMTOF。
営業がわらわら湧いてきて、製品の大相談会・または商談会的なIMTS。
新技術と営業の両方を追求しつつ、でも世界観のデザインをやたらと重視するEMO。
技術屋の視点で見ると、見ていて面白いのはJIMTOFです。JIMTOFはブース一面に製品が展示してあるから、色々見れて有り難い。
IMTSなんて、ブースを覗くとPCと椅子と机しか無い世紀末なんです。核の炎に包まれた並に荒廃した世界。もう見本市ちゃうやん。
それは銀座の画廊みたいなものです。土地は広いけど、その95%は商談スペース。そりゃだれも買わんわ。
しかし、実際に工具を買って使う側からするとまた意見が違うみたいです。確かに、JIMTOFを見てもどれが自分の会社で使えるのか分からんし。だからそういう人はあんまりJIMTOFに行かない。とくに海外の人は。
そういう事情があり、JIMTOFはもうひとつの側面を持っています。開催国の特徴をよくあらわした側面。
JIMTOFは、忍者が闊歩する世界なんです。
客「ちょっと、おたくの新製品、性能がいいって聞いたんだけど、どこがいいんだか教えてよ」
工具メーカー「他の会社とは違って、○○が××なんですよー」
客「なんで今まで出来なかった○○を××にできたの?」
工具メーカー「それは、今回新たに、レシピに△△をいれ……」
忍者A「私だ」
忍者B「お前だったのか、全然気づかなかったぞ」
忍者A「暇を持て余した」
忍者B「技術者の」
忍者A「情報、ゲットだぜ!」
と、このようになります。
騙す方も騙される方も忍者です。暇を持て余したニンジャスレイヤーの遊びです。
このように、隙あらば情報を盗み出そうとする技術者たちが歩いているため、入講証とIDを兼ねた名札が極めて重要になってきます。会社名書いてあるから。
同業他社は同業他社であると見抜ける人でないと、(JIMTOFを利用するのは)難しい。
裏返して仕込んでおく私のような人も多々いるため、それをどのように盗み見るかの高度な頭脳戦も繰り広げられます。
しかし、真に訓練されたニンジャスレイヤーは、変わり身の術という高度な忍術を使用するのです。
すなわち、
・子会社から入場券と名刺を奪い取って使う。
・下請けから入場券と名刺を奪い取って使う。
・架空の会社で登録、架空の名刺を作って架空の名前を名乗る。
情報を聞き出すためならば何でもアリです。
現代日本には、そのような忍者が集い、忍術対決をする場所が確かに存在するのです。
それが聖地・東京ビッグサイトであるというのがとても良いですね。でも忍者のコスプレではありません。技術者のコスプレをした忍者です。
そして、JIMTOFを見にやって来た外国人技術者たちは肌で感じるのです。確かに日本には忍者がいたのだと。
きっと喜んで帰ってくれることでしょう。
そう、これがおもてなしの心なのです。
今日の曲 - teenage mutant ninja turtles
世の中には、世界3大工作機械見本市というものがあります。
日本のJIMTOF(Japan International Machine TOol Festival)、
アメリカのIMTS(International Manufacturing Technology Show)、
欧州のEMO。
EMOが何の略なのかは分かりませんが、Europe Machine tOol festivalとかでしょうか。
なんで、どいつもこいつもtoolのoを特別扱いするのだろう。oが何かのコネを持ってるとしか思えない。電通関係者とかテレビ局の社長の息子とか、野村監督の息子とかそういった何かか。
それはそれとして、
この3つの見本市には、開催国の特色が色濃く出ています。
技術屋さんがいっぱい来て、新技術のお披露目会的なJIMTOF。
営業がわらわら湧いてきて、製品の大相談会・または商談会的なIMTS。
新技術と営業の両方を追求しつつ、でも世界観のデザインをやたらと重視するEMO。
技術屋の視点で見ると、見ていて面白いのはJIMTOFです。JIMTOFはブース一面に製品が展示してあるから、色々見れて有り難い。
IMTSなんて、ブースを覗くとPCと椅子と机しか無い世紀末なんです。核の炎に包まれた並に荒廃した世界。もう見本市ちゃうやん。
それは銀座の画廊みたいなものです。土地は広いけど、その95%は商談スペース。そりゃだれも買わんわ。
しかし、実際に工具を買って使う側からするとまた意見が違うみたいです。確かに、JIMTOFを見てもどれが自分の会社で使えるのか分からんし。だからそういう人はあんまりJIMTOFに行かない。とくに海外の人は。
そういう事情があり、JIMTOFはもうひとつの側面を持っています。開催国の特徴をよくあらわした側面。
JIMTOFは、忍者が闊歩する世界なんです。
客「ちょっと、おたくの新製品、性能がいいって聞いたんだけど、どこがいいんだか教えてよ」
工具メーカー「他の会社とは違って、○○が××なんですよー」
客「なんで今まで出来なかった○○を××にできたの?」
工具メーカー「それは、今回新たに、レシピに△△をいれ……」
忍者A「私だ」
忍者B「お前だったのか、全然気づかなかったぞ」
忍者A「暇を持て余した」
忍者B「技術者の」
忍者A「情報、ゲットだぜ!」
と、このようになります。
騙す方も騙される方も忍者です。暇を持て余したニンジャスレイヤーの遊びです。
このように、隙あらば情報を盗み出そうとする技術者たちが歩いているため、入講証とIDを兼ねた名札が極めて重要になってきます。会社名書いてあるから。
同業他社は同業他社であると見抜ける人でないと、(JIMTOFを利用するのは)難しい。
裏返して仕込んでおく私のような人も多々いるため、それをどのように盗み見るかの高度な頭脳戦も繰り広げられます。
しかし、真に訓練されたニンジャスレイヤーは、変わり身の術という高度な忍術を使用するのです。
すなわち、
・子会社から入場券と名刺を奪い取って使う。
・下請けから入場券と名刺を奪い取って使う。
・架空の会社で登録、架空の名刺を作って架空の名前を名乗る。
情報を聞き出すためならば何でもアリです。
現代日本には、そのような忍者が集い、忍術対決をする場所が確かに存在するのです。
それが聖地・東京ビッグサイトであるというのがとても良いですね。でも忍者のコスプレではありません。技術者のコスプレをした忍者です。
そして、JIMTOFを見にやって来た外国人技術者たちは肌で感じるのです。確かに日本には忍者がいたのだと。
きっと喜んで帰ってくれることでしょう。
そう、これがおもてなしの心なのです。
今日の曲 - teenage mutant ninja turtles
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