昨日の記事で見たとおり、今年の就活(=来年度卒業生の就活)はまだまだ終わらないようです。
そこで、世界の役に立つテキストサイトを目指すブログとしては、
就活を応援すべく、面接の乗り切り方について書きたいと思います。
一応、面接を乗り切った経験者だし、会社ではリクルーターをやったりもしているんです。
多少は役に立てるかもしれません。

と、ネタばかり書いていると怒られそうなので、
まともなアドバイスも書きます。

面接で最大限の得点を得るためには、
面接とは何か? ということを考える必要があります。
中途採用の場合は全然ポイントが違うけれど、
新入社員を見る際に能力なんてほとんど見ません。
事実、私は大学で物理をやっていましたが、今の仕事は化学工学です。あんまり関係ない。
たった数年のアドバンテージなんて誤差です。だから、大学で何をやってたかなんて気にする人はあまりいない。
数年の差は数か月で埋まっちゃうから。

逆に、「どうやってたか」を気にする人は結構多いです。
課題設定、課題へのアプローチ、検証の方法。確固としたものを持っている人は強いです。

そういうものは一朝一夕じゃ身につかない。
だから、あとは人事に「この人と仕事がしたい」と思わせること。

A「大学の頃、世界一周してきました。スペインで闘牛士の資格を取って、牛と対戦してきました」
B「大学の頃、資格とりまくりました。現在、50個の資格を持ってます」
C「大学の頃の思い出は、鳥人間コンテストに出たことです」

AとかBはありがちな間違いです。だって、AもBも何やりたいのかよく分からんし。
Aには、じゃあなんで闘牛士にならなかったの? って聞いて終わっちゃう。
Cは間違いじゃないけど、企業を選ぶだろうな。なったとしても話のつかみ程度にしかならない。

D「大学の頃の一番の思い出は、学祭で焼きそばを焼きまくったことです。あんまり売れなかったので、自分たちで大半を食べました。おいしかったけれど、しばらく焼きそばはいらないです」
これでも良いじゃないか。

人事は神じゃなくてサラリーマンだし、会社は神域じゃなくて営利企業だから。
そんなに強力なネタはいらないんです。
ただ、しっかりとした考えが自分の中にあって、
質問を100%理解して、ど真ん中にストレートで返球できる。それがあれば十分です。
仕事できるってそういうことじゃん?

それさえ分かっていれば、基本的にはどんな質問にも回答できます。
例えば、こういう質問。

「ビル・ゲイツの浴室を設計するとしたら、どうするか?」(microsoft)

ビル・ゲイツに聞けばいいじゃないか。
というのは、半分は正解で半分は不正解です。

仕事の進め方として、顧客の希望を聞くことは基本中の基本。
だから聞けばいいのだけど、
ただし、この回答は質問の意図を理解していません。
こんなわけ分からん面接で聞いている以上、人事の人たちはあなたの中身を知りたがっているのです。
つまり、自分なりの脚色を加える必要がある。
だいたい、聞けばいいなんて誰だって分かる。

ビル・ゲイツに聞く、という部分を骨子にして、
何を聞くのか? どうやって聞くのか? どういうことが予想されるのか? といった部分に自分を出せばよいと思います。

こんな回答はどうでしょうか。
「まず、googleでビルゲイツの趣味・指向を調べ、それに即したデザイン画を持って初回打ち合わせに臨みます。
 これをたたき台にすることで、忙しいビルゲイツを拘束する時間を最低限にすることが出来ます。
 なお、bingでなくgoogleを使用する理由は、より検索の信頼性が高いからです」

googleどうのこうのっていう文章は、思考が若く柔軟なmicrosoftだからこそ入れられる文章です。
うちの会社でそれをやったら、人事部長が静かにぶち切れるでしょう。

そう、ちゃんと相手のことも見ないとダメです。
受かりたいという気持ちを見せるならば、まずはそこから。
それに即した受け答えができれば、面接官の心証も随分良くなると思います。


本当はここからネタにつなげる予定でしたが、
真面目な話が長くなってしまいました。
本当に、自分しか見えていない就活生のなんと多いことか。
まぁ自分も昔はそうだったのだろうけれど。

毒にも薬にもならない話はこれくらいで終わって、続きは明日書くことにしましょう。