前回の記事では、夏休みの宿題について書きました。
それで思い出したことを書きます。

私にとって、夏休みの宿題の四天王といえば、
○読書感想文
○植物または動物の飼育
○日記
○ごはん・お米とわたし
です。
読書感想文なんて、一瞬だけ気合を入れれば終わるので、「アイツは四天王の中でも最弱……」という程度の扱いなのです。

他の三つは、どれも小学生に社会の厳しさを味わわせるための罠です。

植物や動物の飼育。例えばアサガオ。
これは、そもそも芽が出るという保証さえありません。
「芽が出たら、一番強そうな奴を残して間引きをしましょう!」と言いますが、そもそも選択権さえ無い悲しさ。
そして、芽が全く出てこない生徒はヒエラルキーの最底辺とされ、
誰かが「イラネ」と捨てた芽で勝負するのです。

誰もが大逆転を夢見ますが、
ナメック星にヤムチャ一人で突っ込んだらどうなるか? と質問を変えればその無謀さが分かるでしょう。
この世界は生まれながらにして不公平なのです。

また、アサガオを育てているときの突然の台風にも注意を払わなくてはいけません。
油断して旅行に行ってる間に台風がやってくる恐怖。
ここでは、何の問題もなくごく普通に生きてきた人間が、突然の転落をする悲劇を教えるのです。
例えば、三大疾病や、事故などによる怪我による入院。入院費用も掛かるし、その間は収入も見込めません。
なので、ほとんど全ての入院にも対応できる医療保険が大事になってきます。
日々の保険料支払いは、なんと缶コーヒー1杯分。さぁ、今すぐ加入しましょう。

(加入後――)

お客さん知ってますか。
この保険だと、難病にかかって入院した時には保険がおりないんです。
「ほとんど全ての」人は保険を受けられるんですけど、難病は怖いですよね。
高度医療特約を付けましょう。

(追加後――)

お客さん知ってますか。最近地震がありましたよね。
実は、傷害保険だけでは、地震が原因で怪我をしても1円も出ないんです。
付属の地震特約に入れば保険金がでるようになりますが、
もうここは地震保険に入っちゃいましょう。地震保険に入れば、地震が原因で家が燃えても保険がおりますよ。
絶対に得です。

(地震の火事後――)

お客さん知ってますか。
家の面積の20%が燃えないと「半損」にはならないんです。
この家は面積の19.996%しか燃えていないので「一部損」になります。
ということで、保険金は5万円になります。お疲れしたー。


はい。
金融商品って怖いですね。



長くなってしまったので、
後半は次回に回します。