これは、VIPでテキストサイトの共通テーマ、「夏休み」に関する記事です。

追浜ネタも終わったことだし、そろそろサイトの方向性を決めるべきかなと思います。
なんかネタばかり書いてるのも心証がよろしくないので、
『世界の役に立つサイト』でも目指してみようかなと思います。

夏休みといえば宿題です。
誰しもそれに苦しめられた経験があるでしょう。

夏休みとは、全力で自分の道を走ることが出来る数少ない時間なのです。
断じて宿題をやるための時間ではない。このように強く断言します。

なので、世界の役に立つことの第一歩として、夏休みの宿題の力になりましょうか。
世界を作るのは子供たちなのです。その力になることが、世界を救うことなのです。


夏休みの宿題の代表格といえば、「読書感想文」。
これが意外に難しい。
そもそもどう書いていいのか分からないんです。
山田詠美の「Sweet Basil」の感想を書いたとき、『読んだことないから分からん』と言われたという経験もあり、
かと言って、STAPばりにコピペしまくった本のあらすじ紹介を書いたらJASRACみたいな秘密結社に捕まりかねない。
困っちゃいます。
なので、まずはテキストサイトの管理人として、読書感想文の見本を見せたいと思います。

では、小学校の頃に書いたズッコケ3人組の……と思ってよくよく課題図書を見てみたら、
ズッコケ3人組がない! なんということだ。

これが今年の課題図書一覧ですが、
どれ一つとして知ってる本がありません。

仕方がないので、タイトルからストーリーを想像することにします。
そして感想を書きます。

よくやるよね。
センター試験の古文とか。問題から本文を想像するみたいな。

よし。やってみよう。


『「まよなかのたんじょうかい」の感想』

僕がこの本を手に取ったのは、たまたま僕の誕生日が8月だったからです。
僕の誕生日は8月13日なので、みんな家に居ません。おじいちゃんおばあちゃんの家に帰ってしまうのです。だから、僕は友達に誕生日を祝ってもらったことがありません。
しかも、ケーキはいつもサーティーワンのアイスケーキです。とても冷たいです。うちでは、これと麦茶でお祝いをするので、終わった後、いつも僕はお腹が痛くなります。一度でいいから不二家とかコージーコーナーのケーキが食べてみたいです。
できればピエール・マルコリーニのやつがいいです。
ジョエル・デュランでも良いです。

そんなときにこの本が目に止まりました。
主人公のナツコちゃんも、僕と同じような境遇です。
誕生日は6月ですが、友達がいないから誰も祝ってくれないし、家が寺だから、ケーキなんていう生臭いものは出てきません。誕生日メニューって言っても、夕飯のゴマ豆腐が二切れになるだけなんです。
さすがに僕はここまで可哀想じゃありません。
友達だって家に居れば祝ってくれるはずなんです。うん。多分。あれ、でも、さっきケンタ君とタクヤ君がモンハンやってたな。…………まぁいいや。細かいことを気にしていては立派な大人になれません。

ナツコちゃんは考えました。せめて誰かに祝ってほしい。
そこで名案が浮かんだのです。そうだ、ここは寺なんだ。周りには祝ってくれるやつらがたくさんいるじゃないか。
ナツコちゃんはすぐにコックリさんの準備を始めます。

寺生まれのナツコちゃんは、妖怪を召喚する能力に優れていました。
・コックリさんを呼びつつ帰さない。
ローシュタインの回廊を一人でやれば、一気に三人来るじゃないか。
・イタコになって、友達の守護霊を全員分呼び出せばよい。
・ミステリーサークルを作ればUFOも来る。

そのようにして、ナツコちゃんの誕生会は大盛況になりました。
各地からUFOを呼び出したので、もう全宇宙的な行事です。

しかし、UFOを呼び出したのは失敗でした。
エリア51で厳重に管理されていた宇宙人までが誕生日会に参加したことで、FBIに見つかってしまったのです。
どんちゃん騒ぎの中、首謀者であるナツコちゃんは裏庭から逃げ出します。FBIの人たちの守護霊を呼び出しながら……
そう。この誕生日会は、これから始まる一大パーティの余興に過ぎなかったのです。
全宇宙を巻き込んだお祭り騒ぎが今、始まる。
日本よ、これが誕生日パーティだ。

この本を読んで、僕は、
やはり世の中は才能なのだなと思いました。

あと、友達欲しい。
あと、ペニンシュラホテルのケーキが食べたい。




※この記事を使用して生じた問題について、私は何も知りません。