黎明期のテキストサイトでよく使われた手法に「文中リンク」というものがあります。
このサイトでもよく使いますが、
ここが権威だからここを見てね、というときに使うのが基本用法です。

後は、大手サイトに限ってはHip-Hop的な使い方もできます。
ここがすげーぜよく見ろyo! ということで、弱小サイトを大手がフィーチャーする際に使うのです。
Dragon Ash featuring Aco, Zeebraみたいなものです。

(そしてその後で抜かれたり仲違いして、とても微妙な気持ちになるのです)


黎明期のテキストサイトの魂を受け継いだ町、追浜でも、それは例外ではありません。
前回の記事では、追浜では容量が足りないがために萌えキャラさえ自由に作れないという話をしましたが、
自分で作れないなら外に萌えキャラを求めれば良いじゃない、という真理に到達しました。

艦これです。
追浜のくせに、えらく新しいものに目を付けたものだとは思います。
どちらかというと、
エヴァ(神奈川県が舞台)だとか、
カレカノ(横浜が舞台)だとか、
ナディア(追浜には深海研究所がある)みたいなところとコラボして、
大多数の人には理解されず、一部の庵野監督に大ウケ、というのが追浜クオリティなのですが。

それはそれとして、このコラボは公式ページで大々的に宣伝されています。
艦これには、雷という艦娘が存在するようです。なるほど。
日本海軍といえば横須賀。うん確かに。
追浜には雷神社という神社が存在する。あーありますね。
だから追浜は艦これゆかりの地だ。

(えっもう一回言って)

追浜は艦これゆかりの地だ。

思わずフォント弄りをやってしまいましたが。
追浜は艦これゆかりの地なのです。疑いの余地などありませんね。
ありませんよね。

これで追浜も聖地です。ヲタが大挙してやってきます。すごい。
お金を落としてくれるから、商店街も儲かる。
どの店に金を落としてくれるんだろう。

スナック よし江とか。
…スナック トメとか。
……追浜堂のフランス書院文庫とか…
…………雀荘とか…

――すごいですね。
艦これだけで、商店街はいったい何年間儲かり続けるのだろう。



なお、残念なことに、
追浜のHPは謎の萌えキャラを載せたことでもう容量が限界ですので、
これ以上ネットでヲタに訴求することは出来ないのです。

でもこれで良いのだ。
歴史のある追浜という町が、
何の後ろ盾もない新興勢力である艦これをフィーチャーすることで、
追浜から艦これへと客が流れてくれればそれで良いのです。

なんというHip-Hop精神。
身を削ってまで仲間を引き上げてやろうだなんて、そんなこと、なかなか考えられるものではありません。

最後まで、追浜のすごさを知らしめるステマみたいな記事になってしまいましたね。


ここまで全7回、追浜のステマを続けてまいりました。
ごく一部には、少し厳しめの突っ込みもありましたが、
これはDisです。横須賀人たる私のHip-Hop精神です。ネイビーバーガー的な心の広さです。

そんな異国情緒漂う追浜へ、一度来てみてはいかがでしょうか。



なお、追浜に漂うのはフィリピン情緒です。
フィリピンパブでフィリピン体験ができる町です。