VIPでテキストサイト共通テーマ「台風」参加雑記


今週は台風8号が世間を騒がせました。
スーパー台風のスーパー具合を、関東に住む私は残念ながら見ることは出来ませんでした。

見ることが出来なかったのでうろ覚えですけど。
スーパー台風って確か、台風のうちでも戦闘力の高い者だけが、穏やかな心を持ちながら激しい怒りによって目覚めることが出来るんですよね。
戦闘力は普通の台風の50倍になるんですよね(yahoo知恵袋に書いてありました)。
ただし、悪の心が混じるため、元気玉は撃てません。

そんなスーパー台風を、私も見たかったです。

しかし、台風が来るたびに、人々は言います。
「台風一過っていう言葉を、ずっと台風一家だと勘違いしてたwww」
さらにここからお食事券ネタに分岐する流れもあります。

何なんだこの風潮は。
私は、台風一家みたいなネタを安易に使う神経が理解できません。
そういうネタが面白いと思えるその安直さ。

きっと知らないから言えるのだ。
台風一家にまつわる悲しい物語を。

だからここで、敢えて私はそれを書きます。
願わくば、世界から台風一家ネタが消えてなくなりますように。



あるところに台風一家がいました。

201310gorin

こんな感じで平和に過ごしていました。

14号と15号を両親とし、3人の子供がいます。

16号:フー太(長男) 読売ジャイアンツファン
17号:フー子(長女) 広島カープ女子
18号:フー助(次男) 横浜ベイスターズファン(優勝時からのにわかファン)

広島カープは貧乏球団です。
あまりにも貧乏すぎて、樽募金が無ければ選手の給料も支払えないくらいでした。
当然、良い選手はどんどん他の球団へ引き抜かれていきます。
古くは金本(仮名)、新井(仮名)といった4番バッターが抜ける例があったり、
そして何より、読売ジャイアンツという金満球団にどんどん選手が吸い出されていくのです。
そしていつしか、樽募金用の樽さえも買えないくらいに困窮してしまいました。

そんな中、
江藤(仮名)という4番バッターをジャイアンツに取られた1999年頃から、フー太とフー子の中は険悪でした。
それでも、この15年間はなんとか仲良くやってきましたが、
ついに今年、エース級のピッチャーである大竹(仮名)をジャイアンツに取られ、
フー子はブチ切れました。
「こんな金満球団ファンと同じ部屋にいられるか! 私は部屋に戻る!」



もちろん、台風にも死亡フラグというものはあります。
部屋に戻ったフー子は、業者に捕らえられ、台風のたまごというモンスターボール的なものに入れられ、未来デパートで売られることとなってしまいました。
一方で、ここまで完全に空気だった横浜ファンのフー助もひっそりと 「俺…このペナントレースで優勝したら、横浜で優勝セールするんだ」 と言ったらしいですが、
 そもそも横浜は開幕時点で最下位が決定するため、死亡フラグにはなり得ませんでした。

モンスターボールに入れられたフー子は、どういう因果か青いタヌキ型ロボットに買われ、 のび太。にプロデュースされました。
どんな生き物でも愛情を持って育てれば大きくなるという静香ちゃんの言葉通り、フー子はここでめきめきと戦闘力を上げ、 ちょっと気を解放するだけでスカウターを爆発させられるくらいになりました。

しかし、そんな平和も長くは続かなかったのです。
読売ジャイアンツは広島から大竹(仮名)を強奪したのですが、これが全く勝てません。
「一岡を生贄に捧げて大竹を召喚ッ!」
そのようにして広島へ生贄に捧げられた一岡(仮名)のほうが活躍するという事態に、世のジャイアンツファンはぶち切れました。
無論、フー太もです。
そしてついに、フー太は怒りの力に目覚めたのです。
「マエケンも金子千尋も能見も内川も成瀬も、全て強奪してやる…そう、あの地球人のようにな!」
そしてフー太はスーパー台風となりました。 フー子はテレビでその様子を見ていました。

「真っすぐこちらに向かってくる」
のび太。が言いました。その軌道はまるで大竹のストレートのようだとフー子は思いました。
そしてフー子は決意します。フー太を止めなければいけない。
止めないと、マエケンまで強奪されてしまう。
「ちょっと裏の畑の様子を見に行ってくる」そう言い残し、フー子はフー太を止めるために飛んだのです。
「フー子がたたかっているんだ。」 二人の戦いの様子をのび太。も見ていました。
のび太。はオリックスファンだったので、金子千尋を強奪されると困るのです。
青タヌキは横浜ベイスターズファンなのでどこ吹く風です。

「いいだろう…マエケンだけじゃなく菊池も大瀬良も木っ端微塵に強奪してやる…あの地球人のようにな!」
フー子に向かい、フー太は告げます。
「あの地球人…?」その言葉にフー子の怒りが爆発します。「大竹のことかーっ!」 そしてフー子もスーパー台風として目覚めたのです。
スーパー台風同士の戦いは苛烈を極めます。
まるでスーパー台風のバーゲンセールだな。

お互いに消耗していく中で、ついにフー子はとっておきの技を出すのです。
「広島のみんな……オラに樽募金を分けてくれ……」
そう、元気玉です。
悪の心を持つスーパー台風が扱えるものではありません。
そうでなくてもフー子は力を使い果たしていました。

しかし、
フー助、お前に元気玉を渡す
フー子は告げます。完全に空気でしたが、フー助もそこにいました。

いくら黒星を重ねても、決して心まで黒くは染まらない。
そう。横浜ベイスターズファンだけが、最後まで純粋さを失わずに戦えるのです。

そして元気玉は炸裂し、長い戦いが終わったのです。


このようにして、二つのスーパー台風は力を使い果たし、
対消滅しました。

後に残されたのは横浜ベイスターズファンだけですが、
彼がストーリーに絡んでくることはありません。

「あの樽募金の額じゃ、11連ガチャ回してもウルトラレア引けないな……」
そう言ったとか言わないとか。
いずれにしても普通の人には関係のない話です。



これが台風一家の悲しい運命です。

これを読めば分かるはずです。
台風一家の辿った宿命のことを。
そして、横浜ベイスターズファンの素晴らしさを。