前回の記事では、
現在の日本の戦い方はあまりにも日本らしくない、
もっと日本らしい戦い方を追求すべきである、と書きました。


まず、ザッケローニ監督が今回採用したフォーメーションを見てみましょう。

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形は4-2-3-1システムですが、
通常の4-2-3-1よりも攻撃重視の選手を増やし、4-2-4とでも言えるようなシステムになっています。

前回も書いたように、こんな攻撃重視システムは本来の日本の戦術ではありません。
そもそも、攻撃能力の保持は憲法9条により厳しく制限されているのです。

日本が為すべきは平和の希求なのです。
打撃力を以ってではなく、その憲法9条の精神を以って、
平和的に争いの打開を目指すのです。

それは難しいことかもしれないけれど、
まずは日本から心を開かなければいけません。

そんな戦術を採りましょう。



(1)専守防衛システム

近代サッカーの基本形ともいえる4-4-2ですが、
専守防衛の高潔な考えを取り入れれば、こんなにも新しい形が出来上がるのです。

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いかに国境付近の警備が薄くても、
この防衛システムを突破するのは並大抵ではありません。

ただし、ひとたび攻め込まれると、
太平洋戦争のような総力戦になってしまうのは目に見えています。

また、このシステムでは、
指揮官から最も離れた前方の二人が独断で攻撃参加してしまうリスクがあります。
このリスクを減らしたい。




(2)専守防衛システム & 李承晩ラインの採用

李承晩ラインとは、太平洋戦争後、韓国が引いた日韓境界線です。
韓国では、「平和のためのライン」と呼ばれています。例えば、竹島が韓国側にあったり。

平和を希求する日本としては、このラインを見過ごすわけにはいかないでしょう。
この考え方を取り入れます。

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日本の軍事境界線を、ペナルティエリアの線まで後退させます。
10-0-0というシステム。
これは新しい。進歩的な国防だ。

これを越えたらオフサイドですので、
敵国の軍用機に撃墜されても体当たりされても文句は言えません。

ここまで来れば、
敵陣内に攻め込もうなどという好戦的な考え方は無くなると思います。


しかし、これでも不十分だ。
いろいろな問題が生じている。
(a) 攻め込もうとした敵がオフサイドになる可能性がある
   →フラット3のような「フラット10」なので、オフサイドトラップを仕掛けていると誤解される。
    これは平和を愛する精神に反する。

(b) この長い壁が、東西対立の象徴であるベルリンの壁を思わせる。
   →ドイツ! ナチス! 独裁者!
    これは平和を愛する精神に反する。

(c) ゴールキーパーだけ偉そう。
   せっかく、みんな並んだ平等な日本ができそうなのに、
   ゴールキーパーだけ後方に構えて偉そう。
   だいたい、手が使えるなんておかしい。防衛のための戦力にしては強力すぎる。
   これは平和を愛する精神に反する。


というわけで、更なる平和的フォーメーションを考える必要があります。




(3)傘連番状システム

傘連番状とは、これです。

renban

魔法陣ではありません。

上にクレームを出すとき、
輪っか状に名前を書き連ねることで、誰が筆頭者か分からなくなる。
誰も上に居ないし下に居ない。
まさに平等と博愛を体現した形なんです。

これを再現します。
こんな感じ。

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誰がゴールキーパーか分かりません。
本人たちにも分かりません。

もはや、システムを数字で表すことも不可能。
それほどに進歩的なフォーメーションなんです。

これこそが日本の心、
平和の精神を世界に示す最強のフォーメーションに見えます。

しかし、ここにもまだ問題があるのです。
平和を邪魔する敵は、ピッチの外にいる。
それを何とかしないといけない。

次回、
世界平和のための更なるフォーメーションを探ります。
続く。