あったら嫌なワールドカップシリーズ、4回目。

ある意味、国ごとの違いが最も出やすいのはパン食い競争であろうと思います。

ですので、
もしパン食い競争ワールドカップが行われるならば、
パンとの相性も勝敗に大きく関わってきます。
その国のパンの研究が重要度を増すのです。

パン食い競争。
ルールについては諸説あるのですが、
ここでは、環境に配慮し、次のようなルールが良いと思うのです。

・基本的には100m走。
・中間地点にパンが吊るされている。吊るすパンは開催国が自由に決める。
・そのパンは、口だけで掴み取らなければならない。
・残さず食べる。

最後はとても重要。お腹をすかせたアフリカの子供たちも見てるからね。
ワールドカップたるもの、環境問題へのメッセージを発信しなければいけないのです。

このルールに則ると、どの国が一番強いか。
それぞれの国が採用するべきパンを考えてみます。

○日本
日本のパン食い競争のスタンダードはアンパンですが、
ここは、敢えてのアンドーナツで攻めるのが得策です。
辛いの大好きな中南米勢を一網打尽にできるのです。

しかも、同時に、
・ピロシキだと思って食べたロシア人
・カレーパンだと思って食べたインド人
・ライスコロッケだと思って食べたイタリア人
・クロケットだと思って食べたフランス人

これらを絶望に追いやることが出来ます。
怖いのは、マラサダだと思って食べるハワイアンくらいなものでしょう。
多分、食べ終わった後でもマラサダだと信じて疑わない。

しかし、このようにライバルたちを蹴落とすことで、
日本陸上・短距離界が世界で躍動する初めての大会となることは間違いありません。


○インド
もちろんカレーナンを持ってこないと嘘でしょう。

辛さだけなら中国や韓国、メキシコ辺りだって負けてはいません。
むしろ、インドのカレーの辛さを火とするならば、
四川料理やジョロキアなどの唐辛子の辛さはマグマ。
マグマは火を焼き尽くす」という有り難いお言葉があるように、
辛さだけであればおそらく勝てない。

しかしカレーナンは負けません。
それは、カレーナンには奥行きがあるからです。

辛さだけではない。
焼きたてのナンを食べたことがあれば分かるはずです。
あれは、ちぎる手を焼き、口の中を焼き、飲み込んだ胃を焼くのです。
しかも、不浄だから左手は使ってはいけないというブービートラップ。

さらに、煮えたぎるカレーは辛いだけじゃなく熱い。
100度では沸騰せず、とてつもない熱をその中に孕むのです。
地獄のひとつに炎熱地獄というものがありますが、あれは煮えたぎるカレーなんです。
ちなみに、大炎熱地獄は煮えたぎる激辛カレー。

つまり。カレーナンは、
カレーの辛さ、
カレーの熱さ、
ナンの熱さ。
この3つの火を同時に持つのです。

マグマは火を越える炎かもしれない。
しかし、カレーナンは更にその上を行く焱なのです。
(文字化けしてる可能性が高いですが、ノリで感じ取ってください)

所詮、熱いだけのマグマなんて、子供のお遊びなのさ。
そんなふうに、相手の得意分野に敢えて挑み、そして叩き潰す。
そんなインドの姿勢には、チャンピオンの風格を感じるのです。

続く。