前回の続き。
パン食い競争ワールドカップで、いかにして各国は勝ちを拾うべきなのか。

○アメリカ
何があってもハンバーガーを採用すべきです。
この記事にあるような、特大ハンバーガーを持ってくるのです。

重さ56kg。
日本人にとっては、自分の体重とほぼ同じです。
そこに一人の人間が作り出されているのです。まさに万物の創生。

しかし、アメリカ人にとってはこんなの日常なのです。

supersize

ポテトとコーラは? と聞かれたら、迷わず「スーパーサイズ!」と答えないと非国民という世界。
ちなみにスーパーサイズはLの3倍の大きさ。

まるで、「野菜は?」と聞かれたら、
「ニンニク野菜マシマシ」と答えなければ腰抜けと揶揄される二郎みたいな世紀末だ。

どうでもいいけど、この画像、上の枝豆は何なんだ。
これをこぼさずに食べないと負けなのか。
信玄餅並の難易度だな。


○フランス
どう考えてもバゲットの採用が一番です。

その長さと硬さ故に、他国はパン食いで大幅なタイムロスが生じます。
しかし、フランス人ならそんなことはありません。
常にアプリコットジャムやカフェオレを持ち歩いているので、
バゲットの硬さなど気にはならないのです。

しかも、他国が扱いに難渋するその長さと硬さを、
フランス人は逆に利用することが出来る。
そう、フランス人はバゲットを武器に使うことが出来るのです。

バゲットの歴史はフランスの覇権の歴史でもあります。
バゲットが作られたのは19世紀初頭で、これはちょうどナポレオンの侵略史と同時期です。
ナポレオンが作ったものの一つにナポレオンポケットがありますが、
これは、ナポレオンが馬上でもバゲットを落とさないように作られたものです。

そう。バゲットなんです。剣とか槍ではなくて、最も戦場で重要だったのはバゲット。
ナポレオンと言えば白馬に乗った絵を思い浮かべる人も多いでしょうが、
彼の戦術の中核を為していたのは機動力によるヒット&アウェイ。

つまり、

敵集団の後ろに回り込む
→バゲットで殴り倒す
→離脱
→バゲット食べる
→敵集団の後ろに回り込む

を繰り返すわけです。
この戦術を成すために開発されたのが、世界一硬いパン、バゲットなのです。
よく見れば、あのナポレオンの絵も腰にバゲットを差しているはずなんです。

しかし、あまりにも硬く作りすぎたため、寒いロシアでカチカチに凍ってしまい、
食べることが出来ずに衰弱死したというのがナポレオンの死の真相です。

もちろん、バゲットの最強兵器の座は近代戦でも揺らぎはしませんでした。
・戦艦の砲弾が尽きた際には、徹甲弾としてバゲットが使用された。
・砲門にバゲットを突っ込むことで、ドイツ重戦車隊は戦うこともなく無力化された。
・ドイツ空軍の急降下爆撃機を、バゲットで撃墜した。
もちろん、「超空の要塞」であるB29を落とせる日本の竹槍に比べれば、性能面での見劣りは否めませんが。

現代においても、金属を使用しないためにレーダー探知されない兵器として、
バゲットは様々な場面で活躍しています。
無論、探知されないので我々の目に触れることはありませんが。


話が激しく逸れましたが、
このような最強兵器も、使いこなせるのはフランスだけなのです。
周りの国がその有用性に気付く前に早くパン食い競争に投入すべきなのです。
現代に蘇るフランスのバゲット歩兵。
これなら、しばらくはフランスの独壇場が続くに違いありません。


続く(かも)。