VIPでテキストサイト共通テーマ「最近した買い物」

最近買ったものを色々と考えていました。
ここ1か月分で、めぼしい物を上げていくと、
・ブレッツカフェのガレット・ブルトンヌ(きのこ、ハム、チーズ、たまごのガレット)
・サーティーワンのアイスクレープ
・伊勢丹新宿のセレクトショップでケーキ3種
・地元のケーキ屋でシュークリーム

お菓子ばっかりじゃないか。
その他に何かないかとクレジットカードの履歴を見てみましたが、
コスモ石油 2992円
コスモ石油 3225円
コスモ石油 3202円
コスモ石油 3393円

と、茨城県における車の重要性を目の当たりにして終了しました。
考えてみれば、一日の10分の1は車に乗っています。

あとは、
医療費(注射、点滴含む) 1560円
というのもありました。風邪をひいて死にそうになってたんです。

残念ながら、まともな買い物をほとんどしていないことに気づいてしまいました。
これは非常にまずい傾向です。

でもほら。いくらダメとは言っても、下を見ればいっぱいいると思うんです。
昔から言うじゃないか。のむ、うつ、かうをする奴はダメ男だって。
でも、のむ、うつ、かうって何だ。
現代の価値観ではよく分かりませんね。

かう。
飼う?
cow?
なるほど。ちょっと考えてみたところ、どうも畜産業との関係性が見えてきました。
そりゃ、現代の価値観では分からないはずだ。

だとすると、飲むっていうのは牛乳のことか。
ですよね。30代40代になって、まだ身長が伸びると信じて牛乳を飲みつづけるような夢見がちな大人はイヤだよね。

打つっていうのは、多分注射のことでしょう。
そうだね。口蹄疫とか、クロイツフェルト・ヤコブ病とかやだよね。
牛に打たずに自分に打って、自分だけ病気から逃れようだなんて、そんな自分本位な大人はダメだよね。

ここまでの結果を総合すると、
牛とかかわりを持つとダメ人間率が上がることが示唆されます。

翻って自分を眺めてみると。

・ブレッツカフェのガレット・ブルトンヌ(きのこ、ハム、チーズ、たまごのガレット
・サーティーワンのアイスクレープ
・伊勢丹新宿のセレクトショップでケーキ3種
・地元のケーキ屋でシュークリーム
全てが複数の牛要素を含む買い物でした。
しかも、毎週のように「おみたまヨーグルト」(地元のおいしい飲むヨーグルト)を飲んでいることにも気づきました。
逃れようのない牛祭り。
かなりダメ人間感が濃いことがわかります。

でもまだ、「飲む」と「cow」だけです。のむ、うつ、かうの全部を制覇しているわけではありません。
よかった。ダメ人間なんていなかったんだ。
世界は平和なんだ。

ん?

医療費(注射、点滴含む) 1560円

注射、点滴含む


ねえ冗談でしょジョニー
まだ退屈色した
陽気な蠅の歌が
蒸れた空に響く




今日の曲 - UA「悲しみジョニー
 

アルバム「Puppet Show」の感想、続きを書きます。

#5. 幻燈機械
Plastic Treeの歴史に燦然と輝く名曲……と個人的には思っています。
是非ともライブで聞いてみたい曲の一つ。

7分を優に超える凄まじく長い曲なのですが、全くその長さを感じさせません。
これは凄いことだよ。
しかも、特に転調したりテンポが変わったりというような展開らしい展開はない。いたってシンプル。
構成的に、特徴らしい特徴と言えば、ストリングスを使っているくらいか。
そのシンプルさの中でここまで聞かせるって凄いよね。

前3曲からうって変わって、この曲はリーダーのベースが3歩くらい後ろに下がっています。全く主張しない。
代わりにギターとドラムが ぐいぐい出てくるのですが、この二人の絡みがじつに素晴らしい。
特にTakashiさんのドラム。
暖かく、そして奥行きのあるドラムは、曲の世界観をかちっと印象付けています。
タイトルは「幻燈機械」だけど、描かれた世界は平面じゃないんだよね。影絵の中へ思いっきり踏み込んでいく。
長く、長く伸びる影。

メロディーはきれいだけど、どこか不気味なイメージ。
それは、歌詞のせいによるところも多分にあるのでしょう。

幻燈機械とは何だ。
手回しの映写機、
そしてそれは自分の心だ。
見たい情景だけを永遠にリフレインする。
でも持ってないフィルムなんてどうやったって見られない。

限られた手持ちのフィルム、その中の限られた情景を永遠にリフレインする閉塞感。
そう。この曲を支配するのは閉塞感なんだ。美しい世界から外に出られない。
そんなことをやっている間にも時間は過ぎていく。

「Plastic Tree=枯れない木」というのは、
そのような感傷を宿命的に内包しているのかもしれない。
だからこそ、この曲はPlastic Treeのイメージの中心にあり続けるのだろうと私は思うのです。


#6. 「ぬけがら」
ギター弾き語りから始まる曲。
AメロBメロはアコースティックギターとドラムだけの静かな構成で、
まるで夏の真昼みたいにぽっかりと開けた空のよう。

それが、サビに入ると豹変します。
アキラさんのギターが空間を埋め尽くす勢いで喚き散らし、
リーダーのベースもわんわん叫びます。
それまで開けていた視界が突然閉ざされて、
内面に向かってエネルギーが爆発していくよう。
声にならない叫びだ。

歌詞も、だいたいそんな感じ。こういう感覚ってあるよね。
本当に、このアルバムの歌詞はさらっとシンプルながら、実際に触ると刺さる。そういうのが多いです。

それにしても、
サビに入ると視界が開ける曲は数あれど、
逆ってなかなかないよね。
よくこんな曲を作れるな、と驚きます。

個人的には、サビのドラムにもう少し工夫があっても良かったのかな、とは思います。
Takashiさんが悪いというよりも、他の二人のインパクトが凄すぎるのです。


#7. 本当の嘘 -Studio Live-
2ndシングルです。
スタジオライブ版ということで、撮り直しがされているのですが、
こっちのバージョンのほうがシングルよりも圧倒的に良いです。
音圧が大きく上がっている、
何よりもアキラさんの表現力が圧倒的に向上している。

曲自体は90年代Vロックの最大公約数という感じで、
あまり見るべきところは無いように思いますが、
このきらきらした曲が、このアルバムのこの位置にあることはとても良いです。
落とされる曲ばっかりだから、一服の清涼剤になってくれます。

でも本当に、あのシングルバージョンからよくここまで修正したな。
完全にプラさんの音になっている。
メンバー個々の向上心とか、音楽に対する真摯な態度とか、そう言ったものが見て取れます。
ぜひ聞き比べてみてください。


#8. monophobia
モノフォビア、イコール孤独恐怖症。
スマートフォンやらSNSの普及によって、俄かに脚光を浴びだした言葉でもあります。

やっぱり、最初から歌詞がすごいね。
『空が晴れてたからみんな居なくなった。』

確かに分かります。
美しいものを遠くから眺めるときの無力感。
自分でもそれを美しいと思うから、負の感情をぶつけることさえできない。
生々しい感情の折りたたみ方が素晴らしいです。

サウンド的にも叫んでいて好きですが、
歌詞のインパクトは一歩抜き出てますね。


#9. クリーム
インディーズミニアルバム「Strange Fruits」にも収録されています。
これも「本当の嘘」と同様に新録ですが、何故かこの曲はそれほどの差を感じません。
竜太朗さんの声が柔らかくなっているくらいか。

あんまり歌詞のことは考えないようにしましょう。
この曲を聞くときには、それがいちばん良いと思います。
ほら、風景はすごく美しいし。

以前はライブでこの曲を多く演奏していたようですが、私はこれを聞いたことがありません。
私には、ぜひライブで聞いてみたい曲が3曲あるのですが、そのうちのひとつです。

シンプルに長調。
美しく、多幸感に溢れたメロディー。
楽器隊の明るいアレンジ。
ライブで聞けたら絶対に楽しいと思うんですね。

ライブDVDでは、観客に、
『「空氣の渦」「死ぬ方法」「まとわりつく嘘」とか』の部分を歌わせていて、
竜太朗さん攻めるなぁ、と常々思います。
みんなテンション上がってる。


#10. 3月5日。
プラさんの中でも屈指の毒ソングですね。
嫌いな曲ではないけれど、あまり聞きたい曲ではないし、あまりライブで演奏してほしい曲でもありません。
演奏する方も聞く方も、多分それなりの覚悟が無いと。

歌詞について。
特筆すべき部分は、
「それでも、もしも僕を好きになってくれるなら 両手を広げてとべるんだ」
ですね。

両手を広げて飛べるんだ。
この量産型J-pop歌詞。普通だったらギャグにしかならない言葉ですが、
歌詞全体を見れば見るほど重い言葉なんですね。
その反転の、落差の大きさはすごい。暗い。まさに奈落。

音について。
ドラムの重々しさも好きですが、
何よりもサビのギターリフが好きです。不安が押し寄せてくるようで。

後ろでカラカラ鳴っている謎の音は、雰囲気を出すためにしても少しやり過ぎじゃないか、とも思いますが。
忘れがちなことですが、彼らはヴィジュアル系なので。
これはこれで、世界観の作りこみとしてアリなのだと思います。

 
#11. サーカス
7分越えの曲、その2。
#5の幻燈機械とは違い、こっちの曲はダイナミックに展開しまくってます。
手を変え品を変え、楽しませようと次々に新しいものを見せてくる様子はまさにサーカス。
長さは感じるけれど飽きない。ひとつの幻燈を見た後のような満足感が残ります。

最後の曲にして、このアルバムの中核を成す曲。
まるで、このアルバムに描かれた世界観を全て一つの絵に閉じ込めたよう。

優しい夏の夕暮れを思わせる。
その中でぽつぽつと点灯していくサーカスの灯り。
それは人々のざわめきを溶かしこんで、楽しそうな世界。

と思っていました。
でも歌詞を見ると世界が反転するんだよね。
この捩れ加減がPlastic Treeなのだな、と思います。
歌詞については特に解説したりしませんが、
寒くない冬って何だよ、
ということ。
このアルバムの歌詞は、何か一貫してるなぁ。

書いていて思ったけれど、
このアルバムは全体に、歌詞とサウンドのアンバランスが凄いと思います。
あんな曲が出来て来たら、こういう詞を乗せようなんて普通は思わない。そんな曲が多い。
その辺りも、とても味わい深いです。

この曲に関して言うと、
ギターの展開が大きく、アキラさんの力が存分に発揮されているのですが、
その中でも最後の「寒くない冬が来れば……」辺りのギターリフがすごく好きです。
あまりにも力強いから、本当に寒くない冬が来るんじゃないかと錯覚してしまいます。
なんだか、歌詞とサウンドの間の断層に取り残されそう。



Puppet Showは誰にでもお勧め出来るアルバムですが、
Plastic Treeを初めて聴く人に勧めたい感じでは無いです。
入り口とするにはあまりにも深すぎて、迷いそう。

初めて聴く人には、次回紹介する「ウツセミ」を紹介したいところです。
バランスが良い。間口が広くて入りやすい。適度に深い。
ということで次回は「ウツセミ」です。

なお、もしこのアルバムの中から誰かに薦めるなら、
「絶望の丘」
でしょうか。
ヴィジュアル系3大丘のひとつを訪れてみてください。ある意味で文化財だから。

以前、男子限定ライブの感想でも書いたのですが、
基本的に私はPlastic Treeについてニワカなんです。
あまり昔から追っかけてきた人ではない。

そういう人がまず当たる壁が、「どの曲から聞けばいいの?」という疑問。
(多分、今夏発売される「サイレントノイズ」以降、新規客が同じようなことを考えると思います) 
google先生に聞いてみても、あまり答えは返ってこない。
音源に関するレビューが少ないんですね。
でも音源の数は膨大という。

なので、少しでもそういう人の道標になれれば良いなと思い。
アルバムについてのレビューを書きます。
ヴィジュアル系についても、UKロックについても、あまり詳しくはないのですが。
初心者が書く、初心者のためのレビュー。


このレビューはリリース順ではなく、今現在好きなアルバムの順に書いていきます。そっちのほうがモチベーションが持続しそう。
最初に紹介するのはPuppet Show。
1998年発売の2ndアルバムです。
音楽シーン的には、ヴィジュアル系と小室系がともに全盛期で、音楽チャートに最も活気があった頃ですかね。

ヴィジュアル節を前面に押し出した前作の「Hide and Seek」に比べ、世界観の広がりがすごい。
何より、竜太朗さんのヴォーカルがより力を増しているような気がします。
曲によって歌い方を変えていく、その振り幅というか。

色々な曲が収録されています。
世界観も曲調もばらばらな11曲。
しかしその11曲は、一貫したPlastic Treeの世界。
アルバム全体を通して聴いてみると、その世界観に引きずり込まれます。
ふわふわしているバンドだとよく評されるPlastic Treeですが、その世界は実に細かく描写されている。
入ったらなかなか戻ってこれないよ。

ヴィジュアル系と一括りにしてしまうには惜しい。
曲の素晴らしさも含め、最も好きなアルバムです。
その当時のエネルギーを全部注ぎ込んだような熱さも感じられる。



#1. Intro
アルバムの導入部分となる、57秒のイントロ。
フランス語なのか何なのか分からない一人語りの後ろで、#11「サーカス」のメロディーが流れています。
どことなく、遊園地のメリーゴーラウンドのよう。

この曲は、アルバムのIntroであると同時に、Outroとしての役割も果たしています。
#11「サーカス」の後にループ再生してこれを聴くと、何か、本来あるべきところに到達したような感覚を受けるのです。
そしてまたアルバムの世界が始まる。
最後からここに戻って聴くことで、世界の円環が閉じる。
ぐるぐる回るメリーゴーラウンド。
だから抜け出せないのでしょうか。

ある意味、このアルバムの中で最も重要なトラックです。
近年のプラさんは「インク」「剥製」でも同じようなことをやっていますが、
2ndでその手法が確立されていたというのも何か凄い話です。


#2. May Day
#1の夢物語みたいな風景をかき消すように、楽器隊の爆音から始まります。
まるで感情が爆発したみたいだ。
でも、その割に竜太朗さんの歌声は囁くようで。その不思議な断層に飲み込まれます。
これこそがPlastic Tree。一曲目からぐいぐいとその世界に飲み込まれます。

リーダーを前面に押し出した曲。
とにかくベースラインが強い曲です。
Plastic Treeの曲は全体としてアキラさんのギターが派手だから、そちらに目を奪われがちですが、
リーダーのゴリゴリしたベースが全てを作っているんだな、と思います。 
これは、このアルバムから現在までずっと続く流れ。
Hide and Seekの時のような、メロディアスなベースも良いんだけどね。


#3. リセット
Plastic Treeの年末公演ではおなじみ。
初めてライブで聞いたときは、すごく優しい曲だと思ったけれど。
当時の音源で聞いてみると色々と激しい。

基本的には、ナカヤマさんのギターを軸に据えたストレートなギターロックだけど。
歌詞が凄まじいです。
捩じれまくってて気に止まりづらいけれど、よくよく見ると反骨精神に溢れまくってる。
竜太朗さんのヴォーカルも攻撃的。
よっぽどストレスが溜まってたんでしょうね、この頃の状況には。

そんな中で周りのすべてに対し、「バイバイ バイバイ 全部リセット」だからね。
このエネルギーは凄いよ。
前進するエネルギー。ある意味で浮世を突き抜けている。
20年という時間を経てさらに進み続ける力の片鱗を見ることが出来る曲です。

それほどの力を持った曲だから、今でも演奏できるんだろうな。


#4.  絶望の丘
リーダーが言うところの「ベースから始まる曲」。(剥製ツアー 金沢での一件から)
「ビジュアル系3大丘」のひとつに数えられる曲です。
さらに言うと、リーダーの妹の結婚式で演奏して招待客をドン引きさせたという伝説の曲でもあります。結婚式で絶望の丘って。

色々と曰く付きの曲ですが、
絶望の丘というにはあまりにも美しいメロディーに立ち尽くしてしまいますね。
確かに、静かで空気が澄んだ小高い丘が目に浮かぶような、繊細でふわふわした曲。気持ち良い風さえ感じそう。
でも後ろの演奏はしっかりとロックなのだ。(この曲に関しては、敢えて『後ろの』という言葉を使いますが)
まさにPlastic Treeど真ん中の曲と言えるのではないでしょうか。

このふわふわ感や高揚感はどこから出てくるのだろう。
私は、メロディーラインの拍の取り方かと思うんです。

ベースとドラムはひたすら正確な4拍子を刻んでいて、
その中で、ヴォーカルはAメロで意識的に強拍を避けて歌っている。メロディーの切れ間だったり、短い伸ばし棒が当たったり。
敢えて強拍を外して、アクセントを消した歌い方。多分それがふわふわ感を生み出しているんでしょう。

Bメロも基本的にはそう。初めて強拍がかちっと当たるのは、Bメロの「だーれも、さーわーれなーい、『く』ーらいー」で、
その後、「ゆーめー『に』、ゆー『れ』ーたい」で当たってから後は一転して全ての強拍を拾い始めます。
歌い方も、強拍を強調するような力強いものに変わります。
このひらけ方にカタルシスを感じる。
これはそういう曲です。

まぁそんな小難しいことを言わなくても、
メロディーがきれい! 名曲!
それだけで十分通用する力を持った曲なんですけどね。

この曲について最後にもう一つ。
ギターのナカヤマさんが「ヘヴィ・カッティング・メソッド」というDVDを出していて、その中でこの曲に触れています。
イントロで、ワーミーペダルを踏んで1オクターヴ上げてるんですよ、という話をしていたのですが、
ライブで見ると確かに踏んでいる! さすがナカヤマさん!
そんな感じで、この曲を普通の目で見られなくなったりします。
あれは危険なDVDです。

予想の3倍くらいに長くなってしまったので、今回はこの辺にします。
書こうとすると凄まじく長くなってしまうくらいに良いアルバムなのです。
初めての人ははこれを聴いておけばまぁ間違いない。

続きは次回書きます。

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